25日目/イギリス

【現在地】イギリス・ロンドン(UK House London)/気温10℃


【訪問した国の数】7カ国


【フライト】計12回


 6時半、アメリカン航空AA100は定刻通りヒースロー空港に到着。眠気に耐えつつ入国審査に進むと、早朝とは思えないくらい混雑していた。この空港もひっきりなしに飛行機が着陸しているようだ。ただし、手続自体は至って普通。渡航目的と滞在日数を訊かれるだけだった。


 7時半、ターミナルの外に出た。寒い!ニューヨークも冷え込んでいたが、ロンドンほどではなかった。その後、ターミナルに戻ってネットブックWiFiに接続。90分ほどメールチェックなどを行った。


 今回泊まるゲストハウスはロンドンの中心地、Zone1に位置している。地下鉄のHeathrow Terminal 3駅からPiccadillyラインに乗車し、Hammersmith駅でDistrictラインに乗り換えて最寄駅のAldgate East駅に向かった。所要時間は90分、料金は5GBP(約670円)だった。管理人に電話して迎えに来てもらい、さっそくチェックイン。マンションの1室を改装した宿で、利用者は主に日本人と韓国人だ。管理人自身も若い韓国人男性だった。ニューヨークで利用したゲストハウスとよく似ている。


 11時半、観光のため繁華街に向かった。まずAldgate East駅でZone1-2の1日乗車券(6.6GBP、約880円)を手に入れたあと、King's Cross St. Pancras駅に移動。続いてユーロスターのチケット販売窓口に足を運び、ロンドン―パリ間の往復乗車券を購入した。ユース割引で174GBP(約23,320円)だった。進行方向と向きが同じで窓側の座席をリクエストしたところ、往路のみ通路側を指定されたがそれ以外の要望はすべて通った。なにはともあれ、これでフランス行きが確定した。


 13時、Westminster駅で電車を降りてビッグ・ベンを見物した。正式名称はウェストミンスター宮殿で、ほとんどの部分がWWII以降に再建されたものらしい。ウェストミンスター橋を渡って対岸から撮影したところ、ちょうどテムズ川と二階建てバスが同時に写った。ロンドンの象徴が勢揃いしたようで、ちょっと嬉しくなった。


 14時、Tottenham Court Road駅から大英博物館に向かった。評価の高いコレクションを数多く公開している世界最大規模の博物館だが、入場は無料。今回はじっくり見て回る余裕がないため、日本やアジアに関わる作品やロゼッタ・ストーンだけを鑑賞することにした。隅々まで訪問したら少なくとも3日以上かかるだろう。帰り際、近くの郵便局から日本へ絵葉書を発送。送料は3通で2.91GBP(約390円)だった。


 最後に訪れた観光地はロンドンの郊外にあった。Charing Cross駅からNational Railに揺られること15分、最寄駅のGreenwich駅に到着。案内標識を頼りにグリニッジ・パークを探し出し、さっそく園内に入った。一面に芝生が敷かれ、地元住民らしき人々が飼い犬と遊んでいた。そのまま夕日に染まる公園を歩き続けて小高い丘陵を上ると、目の前に小さな建物が現れた。ここが東経0度・西経0度の子午線が通る地点、グリニッジの旧天文台だ。見学時間は終了していたが、外観を眺めることだけはできた。世界一周旅行を始めて以来、当然ではあるが自分はいつも時差を意識している。その基準となる場所に辿り着いたと思うと、やはり感動する。


 ロンドン観光はこれで一通り済んだ。明日はユーロスターに乗ってフランスに入国する。


【参考】1GBP(ポンド)約134円

24日目/アメリカ→イギリス

【現在地】イギリス・ロンドン(UK Guest House)/気温10℃


【訪問した国の数】7カ国


【フライト】計12回


【搭乗記録】
 2011年3月2日(水)/アメリカン航空 ニューヨーク → ロンドン/AA100 JFK-LHR
 B777/搭乗率2割/乗客の大半が欧米系。
 17:45 搭乗開始
 18:30 離陸
 19:30 機内食(スナック菓子)
 20:00 機内食(チキン、マッシュポテト、パン、サラダ、ソフトクッキーなど)
 *ここからニューヨークとの時差5時間。ニューヨークが正午のときロンドンは17時。
  6:25 着陸


 10時半、いったんチェックアウトして宿を出た。これからバックパックを預けて4時間ほど観光する予定だ。さっそく地下鉄7号線に乗車し、マンハッタンに直行した。


 11時半、エンパイア・ステート・ビルに到着した。入場料21USD(約1,720円)を支払い、エレベーターで86階の展望デッキに向かった。所要時間は約2分と想像以上の早さだった。そしてフランスや中国から来た外国人観光客と一虬に外へ。よく晴れているからマンハッタンの街並をしっかり俯瞰できた。追加料金を払えば102階の展望デッキにも行けるが、自分はここだけで十分に楽しむことができた。


 12時半、ミッドタウンをぶらぶらと歩いて国連本部へ。時間の都合上、内部には行かず外観や捩じ曲げられた拳銃のオブジェを見物するだけにした。道路沿いには国連加盟国の国旗がずらっと並んでおり、日本やナウルの国旗を探し当てることができた。


 13時20分、グランド・セントラル駅から地下鉄7号線に乗車し、20分ほどでクイーンズに戻った。駅前の中華料理屋に立ち寄ったあと、ゲストハウスで出発の最終確認。たった2日間だったが、オーナーや他の日本人との会話から得たものは大きかった。


 地下鉄とエア・トレインを乗り継ぎ、16時40分にジョン・F・ケネディ国際空港に到着。チェックインやセキュリティチェック、出国審査はすべて順調だった。これでアメリカを発つ準備が整った。そして17時50分、ロンドン行きアメリカン航空AA100に搭乗。乗客は意外と少なく、空席が目立った。2人掛けシートを1人で占有し、いざ欧州へ!


【参考】1USD(アメリカドル)約82円

23日目/アメリカ

【現在地】アメリカ・ニューヨーク(Y&Y)/気温10℃


【訪問した国の数】6カ国


【フライト】計11回


 11時半、近所のインド料理屋2軒でそれぞれ食事を摂った。このあたりはレストランが多いから食事には困らない。そして12時半、バックパックを持ってチェックアウトした。実は今日以降の予約が取れていないため、これから別の宿へ移動することになっている。場所はマンハッタンの隣の区、クイーンズ。グランド・セントラル駅で地下鉄6号線から地下鉄7号線に乗り換え、東へ20分ほど進むと辿り着く。


 14時、ちょっと道に迷ったがゲストハウスをなんとか探し当てた。さっそくチェックインして部屋に入る。この宿は関西弁を話す気さくな日本人女性が経営しており、フリーの翻訳家やセレクトショップのバイヤーなど、様々な職業を持つ日本人が泊まっていた。南米からの出稼ぎ労働者が多い地域だが、立場上犯罪に走ることがないため治安はとても良い。スペイン語で書かれた看板が印象的だった。


 15時、地下鉄で再びマンハッタンに移動。今日はアップタウンからミッドタウンまでを歩くことにした。96丁目駅で降車し、まずはセントラル・パークを目指す。10分ほどで公園の西北に着いた。セントラル・パークは繁華街の真ん中にあるとは思えないくらい閑静で自然豊かだ。貯水池に沿って南下すると、多くのランナーが自分を追い抜いた。信号がない上に空気が澄んでいるからここはジョギングに持って来いだろう。たそがれどきの貯水池は周りの風景をそのまま投影し、見事な景観を作り出していた。


 16時半、今度はメトロポリタン美術館を訪ねた。閉館まで1時間だが、見学者が少なく、鑑賞したいものも決めているから問題ないだろう。受付でISIC(国際学生証)を提示したところ通常料金20USDが10USDに割り引かれ、ちょっと嬉しくなった。さて、メトロポリタン美術館での目的は、日本およびオセアニアに関連する収蔵品を眺めることだ。オセアニアのコーナーでは木で作られたお面や人形などが飾られており、なかなか興味深かったけれど、パプアニューギニアなど一部の地域に偏っているため正直に言えば物足りなさを感じた。一方、日本のコーナーでは観音堂や書院造を再現するなど、見学者の関心を引く工夫が施されていた。薄暗い照明が厳かな雰囲気を演出し、収蔵品がますます際立つ。メトロポリタン美術館はその豊富なコレクションをぎっしり詰め込まず、幅広いスペースを確保した上で展示していた。それは一つ一つの作品に対して敬意を表しているようだった。


 メトロポリタン美術館から南に向かって移動していると、だんだん空が暗くなってきた。タイムズ・スクエアが光を放つ時間だ。18時半に到着し、そのまま立ち止まった。タイムズ・スクエアは特に訪問したかった場所だ。ニューヨークに来たことを改めて認識した。


 帰りはタイムズ・スクエア駅から地下鉄7号線に乗るだけだ。さっそく電車に乗り込み、シートに腰を掛ける。今日はよく歩いた。うっかり眠ってしまい、気が付くと電車は降車駅を通り過ぎていた。結局、ゲストハウスには20時に戻った。その後、深夜までオーナーたちと飲み会。歴史や政治、人生などについて幅広く語り合った。ニューヨークでは3夜連続で深い話をした。自分自身の考えをアウトプットする一方、他の方々の意見をインプットすることで自分が持っている価値観を整理できたと思う。


 明日はアメリカを離れてイギリスに入国する。


【参考】1USD(アメリカドル)約82円

22日目/アメリカ

【現在地】アメリカ・ニューヨーク(ART28)/気温10℃


【訪問した国の数】6カ国


【フライト】計11回


 午前、ルームメイトが日本に帰るためチェックアウトした。温厚で礼儀正しい男子だった。帰りも気を付けて!一方、自分は部屋に引きこもってネットブックを触り続けた。しっかり休んで今後に備えること、ヨーロッパの安宿などを調べることが目的だ。スケジュールに余裕がないため、片付けるべき作業はヒマなときに一気に済ませたほうがいい。


 午後、マクドナルドでクォーターパウンダーのセット(7.5USD、約620円)を頬張った。それからいったん宿に戻り、21時に再びマクドナルドへ移動。ただし今度は店頭に立つだけだ。実は今夜、ここで「運び屋」さんと合流することになっている。運び屋さんは国際物流のお仕事をされる一方、地球上のすべての国と地域を訪れるため常に世界各地を転々としていらっしゃる熱い方だ。彼は昨年9月にナウルを訪問し、ご自身のブログで渡航情報を公開。自分がナウルに突入する上で非常に役立った。そして今回、運び屋さんと自分が同じ時期にアメリカの地を踏むことが判明し、アポイントを取ったところニューヨークでの飲み会が決まったというわけだ。実はロサンゼルスの空港でもお会いするチャンスがあったが、それぞれのタイミングが合わず計画は立ち消えに。だが今回はうまくいきそうだ。


 21時、ついに運び屋さんと合流。いったん彼の荷物をアパートメントホテルに置いたあと、近くの四川料理屋に入店した。今夜は運び屋さんがおごってくださるという。心より感謝します。それから90分ほど、麻婆豆腐や炒飯を頂きつつ南太平洋の話題で盛り上がった。「太平洋島嶼国には調査や宣教、コンサルティングなど、特殊かつハッキリとした目的があって海を渡ってきた外国人が多い。だから面白い」と話すと、運び屋さんも同意された。そのほか、あらゆる点で意見が重なって本当に楽しかった。また、大洋州のドンを自負するオーストラリアの外交戦略など、自分が知らないこともたくさん教えてくださった。卒業論文の執筆にあたって様々な調査を行ったが、まだまだ勉強が足りないようだ。


 飲み会のあと、部屋でそれぞれパスポートを取り出してナウルのビザを並べた。年間10人ちょっとの日本人にしか発行されない幻のビザが2通も集まった瞬間だ!これを太平洋地域の国連加盟国14カ国を制覇する旅の締め括りとしよう。運び屋さん、大変お世話になりました。これからもよろしくお願いします。


 昨日は会社の同期、今日はブログの管理人。ニューヨークに来て以来、人との繋がりが広がっている。


『運び屋』 http://courier.jugem.jp/


【参考】1USD(アメリカドル)約82円

21日目/アメリカ

【現在地】アメリカ・ニューヨーク(ART28)/気温10℃


【訪問した国の数】6カ国


【フライト】計11回


 8時、ルームメイトの青学生から「自由の女神を見に行くんだったら早いほうが無難だよ」と聞いた。フェリーの始発は9時だから、そろそろ混み始めるだろう。そこで、今日は自由の女神のあるリバティ島を最初に訪ねることにした。


 さっそく地下鉄6号線(各駅)に乗車し、ダウンタウン方面へ。14丁目ユニオンスクエア駅で地下鉄4号線(快速)に乗り換えたあと、ボーリング・グリーン駅で降車した。バッテリー・パークから海に向かって数分歩くと、リバティ島行きフェリーの発着所が視界に入った。並んでいる人はまだ少ない。ちょうど9時半の第2便が岸を離れたところだった。その後、チケット(13USD、約1,000円)を購入して列に並んだ。日本人観光客の姿が目立つ。空港とほぼ同じセキュリティチェックを通過したあと、やっとフェリーに乗ることができた。


 10時、フェリーはマンハッタン島を発った。少々肌寒いけれど、よく晴れているから潮風が心地良い。シドニーの遊覧船を思い出した。フェリーの展望デッキ後方から高層ビルを眺めたあとは前方に移動。自由の女神が間近にそびえ立っていた。ニューヨークのシンボルを目の当たりにしてちょっと感動する。大勢の観光客がカメラを向けていた。フェリーはそれから数分でリバティ島に到着した。


 島に上陸し、より近い位置から自由の女神を眺める。台座を含むと、松明までの高さは100メートルほどらしい。沿岸の小道を歩きながら写真を撮影していると、すぐに島を一周してしまった。ちょうど帰りのフェリーが船着場に着いていたから、そのまま乗船した。


 11時半、フェリーはエリス島を経由してマンハッタン島に着いた。ここからはブロードウェイを北に向かいつつ、ロウアー・マンハッタンの観光スポットに立ち寄ることにしよう。まずは世界経済の中心地、ウォールストリートから。休日のため通行人が少なく、フェデラル・ホールなどをじっくり見物できた。


 続いてワールド・トレード・センターの跡地に向かった。10年前の同時多発テロにより倒壊したWTCの跡地では「1 ワールド・トレード・センター」という高層ビルの建築が進められており、完成すればアメリカで一番高い建造物となるそうだ。ワールド・フィナンシャル・センターに接続するウィンター・ガーデンからは工事の様子がよく見えた。その後、近くのバーガーキングで昼食。


 14時、ブルックリン・ブリッジに着いた。1883年に完成したこの橋の下層は片道3車線の車道だが、上層は人や自転車が通れるよう整備されている。景観はもちろん、ワイヤーが織り成す幾何学模様も見事だった。ブルックリンまで渡り切ったあとは30分ほど周辺を散歩。疲労を感じたところで地下鉄に乗り込み、アパートメントホテルに帰った。このとき16時。ベッドで休んでいたら、うっかり昼寝してしまった。


 22時、ニューヨークに来ている同期入社のMくんからメールが届いた。用事が片付いたから飲みに行こう、という内容だった。会う約束だけはしていたが、彼の都合上、集合時間などはこれまで決めることができなかった。待望の連絡だった。集合場所はセントラルパークの近くにある彼の宿。ここからは地下鉄6号線とE線を経て、B線またはD線に乗車するとよさそうだ。日中より本数が減るけれど、ニューヨークの地下鉄は深夜でも走り続けている。30分ほどで到着するだろう。


 だが、思わぬトラブルが発生した。51St駅でE線に移ろうとしたところ、なんと今夜はメンテナンスのため動いていないという。結局、ニューヨーク近代美術館ヒルトン・ニューヨークを横目に10分ほど歩くことになってしまった。5番街で見た建設中のユニクロも印象的だった。


 23時、やっとMくんと合流。1時間ほど世間話に花を咲かせつつレストランを物色し、日付が変わるころ入店した。彼はこの1年間、旅にお金と時間をかけてきたという。自分とまったく同じだ。卒業まで残り1カ月。この時間は本当に貴重だ。0時半、また日本で会う約束をしてそれぞれ帰路に就いた。


 明日は部屋でゆっくり休みたい。ヨーロッパの情報収集も必要だ。


【参考】1USD(アメリカドル)約82円

20日目/ロサンゼルス→ニューヨーク

【現在地】アメリカ・ニューヨーク(ART28)/気温10℃


【訪問した国の数】6カ国


【フライト】計11回


【搭乗記録】
 2011年2月26日(土)/アメリカン航空 ロサンゼルス → ニューヨーク/AA40 LAX-JFK
 B767/搭乗率9割以上/乗客の大半が欧米系。
 10:40 搭乗開始
 11:10 離陸
 *ここからロサンゼルスとの時差3時間。ロサンゼルスが正午のときニューヨークは15時。
 18:30 着陸


 今日はロサンゼルスからニューヨークに飛ぶ予定だ。飛行機は11時に出発する。だが起床は8時40分だった。やばい!また寝坊してしまった。支度してホテルを出たとき、すでに時計は9時20分を指していた。


 フリーウェイをひた走る。道路が空いていて助かった。その後、空港の近くでフリーウェイから一般道路に移動。クルマの返却に際し、まずはガソリンスタンドで給油することにした。だが、なぜか機械がクレジットカードを受け付けないためポンプが使用不可。結局、従業員を探す時間もないためそのままクルマを返すことにした。あとで調べて分かったことだが、日本で発行されたクレジットカードを使う際はあらかじめ従業員にその旨を伝えるべきらしい。グアムでは日本と同じように利用できたが、本土では事情が異なるようだ。とはいえ、搭乗までかなり近付いた。


 10時20分、空港に到着した。さっそくチェックインを済ませ、荷物を預ける。セキュリティチェックを通過して搭乗口に駆け付けたとき、すでに時刻は10時50分だった。シートに座った瞬間、緊張が解けたことをよく覚えている。そしてニューヨーク行きのアメリカン航空AA40は定刻通り11時10分に離陸した。


 機内では有料でWiFiを使えるという。1回のフライトにつき12.95USD(約1,000円)と高額だし、ちゃんと繋がるか分からないが、ものは試しとネットブックを立ち上げて実験することにした。ネットワークに接続し、ブラウザを起動したところサービス提供会社のウェブサイトが表示された。そのままクレジットカードで契約を行ったところ、無事に成功。メールチェックやツイートを滞りなく実行できた。このサービスのほか、離陸にあたって「iPodiPadKindleの電源もお切りください」と案内するなど、米系航空会社は驚くほど時代に追いついていた。


 18時半、飛行機はニューヨークのジョン・F・ケネディ国際空港に着陸した。バゲージクレームのターンテーブルが止まるトラブルがあったが30分ほどで復旧し、バックパックを回収。今回予約したアパートメントホテルのあるマンハッタンまでは料金がもっとも安い鉄道を利用することにした。さっそくエアトレインでJamaica Stに移動し、地下鉄E線に乗車した。そして51 Stで地下鉄6号線に乗り換え、アパートメントホテルの最寄駅で降りた。このとき21時半。宿には22時に着くと連絡していたから、ほぼ予定通りと言える。高層ビルや区画整理された街並を見ると、ニューヨークに来た実感が涌いてきた。


 宿はミッドタウンの3rd Aveに面している。少々わかりづらい位置だが、なんとか探し出して管理人に電話した。アパートメントホテルの性質上、チェックインのとき玄関のドアを開けてもらう必要があるからだ。その後お会いした管理人は韓国人だったが、日本語も話せるため特に混乱はなかった。しかも2人部屋を一虬に使う相手は青山学院大学に通う日本人。彼は自分と同じく、卒業旅行としてニューヨークを一人で旅しているという。マンハッタンの中心にあること、オープンが1年前と新しいこと、無料でWiFiを利用できることなどを考慮すると2人部屋で1泊45USD(約3,700円)は安い。


 22時半、近くのインド料理店で夕食を頂いた。この周辺はインド出身者コミュニティらしく、近くにはインド食材店やカレー専門店もあった。ニューヨークの多様性を物語っているようだ。


 夜のニューヨークは摂氏10度ほど。一気に冷え込んだ。外出がちょっと億劫だが、5日ほど観光を楽しみたい。


【参考】1USD(アメリカドル)約82円