6日目/フィジー

【現在地】フィジー・ナンディ(Tanoa Skylodge Hotel)/気温36℃


【訪問した国の数】3カ国


【フライト】計5回


 11時に起床。明け方までMP3プレーヤーの復旧作業に集中していたからつい寝坊してしまった。とはいえ今日はフライトも他の用事もない。このまま寝てもいいが、せっかくだからナンディの市街地をぶらぶらと歩くことにした。


 12時、ホテルを出発してまずは空港方面へ。片側1車線の道路をローカルバスやタクシーが行き交っている。これはクイーンズ・ロード(Queens Rd.)という全長220キロメートルほどの幹線道路で、国際空港があるナンディと首都のスバを結んでいる。クイーンズ・ロードは島の南岸を辿るように敷設されているが、北側にも同様の幹線道路、キングス・ロード(Kings Rd.)がある。大抵の旅行者は観光化の進んでいるクイーンズ・ロードを使うそうだ。


 マーケットやスーパーに立ち寄ったあと、インド系が営むレストランで昼食。大盛のフィッシュ・アンド・チップスが8.5FJD(約390円)だから得した気分になった。フィジーはその経済力に印僑のビジネスセンスが加担しているせいか、周辺の国々と比べて物価が安い。プランテーションの出稼ぎ労働者としてフィジーに移り住んだインド人は持ち前の商才を発揮してフィジーの経済基盤を固めるまでになり、現在ではフィジーの人口の約4割を占めている。タクシーの運転手に至っては9割以上がインド系だ。原住民であるフィジー人との民族対立は根深く、クーデターも何度か起きているそうだが日本人の視点からはなかなか実情が見えない。


 13時半、クイーンズ・ロードを歩き続けてやっとナンディ国際空港に到着した。天気が良いため見晴らしがいいが、そのぶん気温が高い。持参の温度計で測定すると36℃だった。暑いし、もう目的は達成したからホテルに帰ろう。それに明日のスバ行きツーリストバスの予約もしなければならない。さっそくタクシーを拾ったら運転手は予想通りインド系のおじさんで、いきなり「ナンディの観光スポットを40FJD(約1,840円)で周遊するというのはどうだ」と提案してきた。どうせヒマだから話に乗るか。結局、30FJD(約1,380円)まで値切って交渉成立。


 14時半、ホテルのトラベルデスクでナンディ・スバ往復バス券44FJD(約2,020円)を購入し、スバのホテルの予約もして件の運転手と合流。海岸、郊外の村、そしてナンディ・タウンを1時間ほどかけて見物したが、雨雲が空を覆い、スコールも降ったから景観はイマイチだった。運転手のインド英語も少々聞き取りづらい。otherwiseをアザルワイズと発音するのが特徴的だった。15時半、ホテルに戻って一休み。


 その後、買い物と夕食のため再びホテルを出た。雨が上がり、空気は涼しい。ホテルの近くには商店やレストランがたくさんあるから便利だ。


 明日は7時半にツーリストバスに乗車し、首都のスバに向かう。


【参考】1FJD(フィジードル)約46円